私は高校生になりました。

しかし、自分が腋臭(わきが)だとは、まったく気が付きませんでした。

 ukiwaki

私は高校生になっても「ワキガの自覚」がなかった

相変わらずお袋からは、

  • 「汗臭い」
  • 「早くお風呂に入りなさい」
  • 「新陳代謝だからしょうがない」

…などと言われ続けていました。

でも、私は自分の腋が「臭い」だなんて、これっぽっちも思っていませんでした。

「柔道の寝技」で私のワキガが炸裂!

そんなある日、高校で柔道の授業があったのです。

その授業で、寝技の練習をしていた時、相手が「うっ」という顔をして顔をそむけたのです。

無自覚に「毒ガス攻撃」をしていた私!

ちょうど「けさ固め」という寝技をかけていた時のことです。

この技は、相手の顔をワキに挟んで押さえつけます。

ですので、ダイレクトに私の腋が相手の顔にのしかかります

…ほんとうに臭かったのでしょう。

しかし、その時の私は、相手の気持ちに気づくことができませんでした。

自分がとんでもない毒ガス攻撃を仕掛けていたなんて…思いもよりませんでした。

柔道着を脱いだ瞬間、周りから人がいなくなる!

それだけではありません。

柔道の授業を終えて、着替える時のことです。

私が柔道着を脱ぐやいなや、周りから人がいなくなってしまうと言う「珍現象」が多発しました。

それまで皆で和気あいあいと話していたのに、私が柔道着を脱いだ瞬間、皆「そそくさと」いなくなってしまうのです。

私は、高校生になっても、自分のワキガに気づかなかった!

きっと、汗をかいた私の体は、殺人的な悪臭を放っていたんでしょう。

今では、皆の気持ちがわかります。

しかし、高校生の私は、自分が腋臭(わきが)であるという事にまだ気付かなかったのです!

腋ノ下薫

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