ワキガの原因として「緊張汗」「精神性発汗」などがあります。
これらは、心の不安定によって引き起こされます。
人間の「心」と「体」は密接にリンクしています。
しかも、腋は体温をコントロールする繊細な器官です。
ですので、なおさら、「心理状態」から大きな影響を受けやすいのです。
「精神性発汗」は、何が原因?
では、「緊張汗」や「精神性発汗」は、何が原因なのでしょうか?
その仕組みを解説します。
1.ストレス
ストレスは、自分が周囲と調和していない時に発生します。
「周囲の波長」と「自分の波長」が合わないのはとても苦痛です。
まるで、ハードロックのコンサートの中に紛れ込んだコオロギのような状況と言えるでしょう。
このようなストレスは身体の調整機能を狂わせます。
たとえば、「体温を上げて良いのか?下げて良いのか?」などが混乱してくることがあります。
ですので、ストレスのひどい人は、暑くもないのに常に腋が汗ばんでいたりするのです。
当然、このような状態は「緊張汗」や「精神性発汗」を発生させやすくなります。
2.あせり
「あせり」とは、必要以上に物事をコントロールしようとする無理な心理状態です。
「○○しなければならない」と考え、常にエネルギー過多になっている状態です。
この状態は、腋に悪い汗をもたらします。
ですので、「緊張汗」や「精神性発汗」の原因となります。
3.緊張
緊張とは「過度の自己防衛」です。
必要以上に緊張していると、腋は常に「尖がった」状態となり、イヤな汗をかきます。
これが「緊張汗」や「精神性発汗」の原因となります。
4.過度の自己主張
必要以上に自己主張が強い人は「エゴ」が強い人と言えます。
本来の自分ではない虚構の自分を保持したいので、
- かたくなに自己主張しようとする
- セルフ・ブランディングしようとする
…のです。
人は、過度の自己主張を持っていると身体のバランスを崩します。
それが腋の汗につながり、「緊張汗」や「精神性発汗」の原因となります。
5.不安や恐怖
怖い夢を見たりすると、びっしりと「悪い汗」をかきますよね?
同じように、心に「不安や恐怖」を抱えていると、腋はイヤな汗をかきやすくなります。
しかし、本来、この世界には「恐れ」などはありません。
不安や恐怖というのは実は思い込みなのです。実は、この世は「必ずうまく行く」ようにできているのです。
この事を理解していないと、常に実体のない不安や恐怖に捕らわれ、腋にイヤな汗をかきます。
6.自意識過剰
自意識過剰は「自分に自信がない」事の裏返しです。
そのため、人からどう見られているかが気になってしかたがないのです。
その不安定な心理が、内分泌系に刺激を与え、腋に悪い汗をかかせるのです。
「精神性発汗」をなくす方法
以上、見てきたように、「緊張汗・精神性発汗」は、
- ストレス
- あせり
- 緊張
- 過度の自己主張
- 不安や恐怖
- 自意識過剰
…が原因で起こります。
では、その「対処方法」を解説しますね。
1.ストレスをなくす
ストレスは、自分が周囲と調和していないところから発生します。
まずは、相手に歩み寄ってみることです。
少し「こだわり」をやわらげてみてください。
そうすれば、ストレスは緩和します。
2.あせりをなくす
「あせり」は、必要以上に物事をコントロールしたがる、という心が生み出します。
それは、「物事の自然な展開」に身を任せられないということです。
あまり、自分で何とかしようと思わずに、自然な流れに身を任せてみましょう。
そうすれば、あせりはなくなってきます。
3.緊張をなくす
緊張は、過度の自己防衛から発生します。
もう少し、自己防衛を弱めた方が良いです。
張りめぐらせた神経を弱めれば、緊張もなくなってきます。
4.過度の自己主張をなくす
「虚構の自分を保持したい」…この心が、過度の自己主張の原因です。
ですが、それは単に、見栄っ張りなだけです。
「もともと、自分なんてたいしたことない」と謙虚に考えるべきです。
そうすれば、他人も自分も疲れさせる、自己主張はなくなります。
5.不安や恐怖をなくす
不安や恐怖は、たいてい「思い込み」です。
心配事の9割は起こらない…これは正しいのです。
いらぬ心配をしなければ、心は安定します。
6.自意識過剰をなくす
自分に自信がない…その裏返しが「自意識過剰」です。
まずは、たんたんと、自分のやるべきことをやってゆきましょう。
そうすれば、自信が湧いてきます。
その結果、自意識過剰はなくなります。
まとめ
今回は、「精神性発汗」の原因と対処方法を解説しました。
心が安定しないと「緊張汗」はなかなか収まりません。
- ストレス
- あせり
- 緊張
- 過度の自己主張
- 不安や恐怖
- 自意識過剰
…をなくしてゆきましょう。
上記を克服して、心が安定してくれば、イヤな汗はかかなくなりますよ。